彼の本質が見抜けない

koharu

2019-07-01
新しい(Aさん)恋物語
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「そういえば日記書いてたかな、もしかしてそれも読んだの?」

彼の本質がわからなくなっていたから
すべてが芝居じみていると感じた

とぼけているのかしら

ほんとに日記の事は忘れていたの?

「ええ、読ませてもらったわ」
「そっか」

「書いた内容 覚えてる?」
「いや ずいぶん前だから内容までは覚えていないよ」

「そう…」
「なんか気に障るようなこと書いてあった?」

「いいえ ただすごく夫婦仲がいいってことは伝わったわ」
私はいつもとは違う
よそよそしい口調になっていた

「ああ そうだったっけ
嫌な思いさせたかな ごめん でも君と出会う前だから」

「内容のことはいいの
ただ…奥さんへの愛情がいっぱい詰まった日記を
私に読んでいいといった心理が知りたくて」


核心に触れてみた

「ごめん ブログを読むと聞いて
そこまで深く考えなかった
日記をつけていたことさえ忘れていたし」

「そう わかった」

Aさんの返答は思った通りだった

完全に忘れていた日記の存在
私が読むなんて想定すらしていなかった
Aさんに悪意や駆け引きなどなかった

納得して信じることにした

それでいい
このことはもうおしまい
自分なりに区切りをつけたつもりだった

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