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車から偶然 こうすけを見つけたけど
合図をするタイミングを逃して
気が付けば
ゆっくり追い越していた
(でも追い越した私の車に気付いてくれるかな
見慣れてる車だもん)
とバックミラー越しに彼の顔をみたけど
電話に夢中で
私の車なんかには目もくれなかった
とっさに私は道沿いのドラッグストアの
駐車場に入って
様子を伺っていた
(まるで探偵のようだな)
何も知らずにドラッグストアを
通り過ぎる彼
まだ電話してる
それにしても楽しそう
(いったい誰と話してるの?)
軽い気持ちから
だんだん不信感に変わってきた
車を走らせることなく
彼の後姿を
じっと見つめていた
彼はアパートが見える少し手前で
電話をきった
嫌な予感はさらに深まった
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