心の灯が消えた

koharu

2019-09-28
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連絡が夜も翌朝もなかった
数年間のお付き合いの中で
初めてのことだった

何かを覚悟しながらも
きっと言い訳を並べて
いつものように
戻ってくるAさんの文章が
頭に浮かんでいた

飲みすぎた

ライン送ったつもりが送れていなかった

体調が悪くて寝込んでる

スマホをなくしてしまった

そんなところかな
でももう私はその手には乗らない

リカの気持ちがわかったよ
なんて言って舌の根も乾かないうちに
これだもの
人はそんなに簡単には
変わらないもの

Aさんのことを
振り払うように仕事に打ち込んだ

お昼休憩の時間になった
私は急いでスマホを手に取った
何も来ていなかった

そしてまた仕事に打ち込んだ

仕事が終わって
急いでロッカールームに向かう
祈るような気持ちで
スマホを開けた
何もきていない

ラインの他、メール、パソコン
他のツールどれを見ても
嘘のように静まり返っていた

とうとう夜になっても連絡は来なかった

それまでなんとか持ち堪えていたけれど
小さくなっていく私の心の灯は
ついに消えた

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