夢から醒めた

koharu

2019-08-25
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二人でいる時に奥さんから
しつこいほど着信がくるなんて

まゆみさんからの忠告を
思い出して身震いした

まさか
探りの着信だったんじゃないの?
私たち今どこかで誰かに見られてる?

トイレに逃げ込んで
奥さんとどんな会話をしたの?
いろいろ気になった

私は怖くなって店内を見渡したり
窓の外を見たり
きょろきょろした
「どうしたんだい?急に」
「もしかして奥さんに勘付かれて
探偵さんに付けられてるとか
奥さんここまで来ているんじゃないかと思って」


「そ、そんな、考えすぎだよ」
Aさんはそう言って笑った
「笑い事じゃないわよ
もし見つかったらもう会えなくなる
それに私たちの大切な物も失ってしまうのよ」

「そうだね ごめん でもそれはないから」

でも私はAさんの言葉を
信じることはできなかった

「奥さんと電話で話したんでしょ?」
「いや ラインした」

「奥さんから電話なんてよくあるの?」
「滅多にないよ 
でも娘とお金の事だから
どうしても今夜中に
はっきりさせたかったんじゃないかな」

「そう…」

心はざわついたままだった

偶然にしても
二人きりでいる時に
奥さんから電話なんて怖すぎる
ラインで済む話だし

どこかで見られてるんじゃないかしら
その思いが頭から抜けなかった

「疑われて調べられたら
すぐにわかるんだから慎重にね 
自分の身は自分で守るしかないのよ」


それがこうゆう時のことよね
今夜はまゆみさんの言葉に従おう

私は珈琲をお代わりした

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