略奪

元カノ
02 /26 2018
彼から(元)彼女のことを
聞いた

彼女とは離婚した時期が
同じだったこともあり
すぐに打ち解けたという

彼は離婚して
それまで働いていた職場を辞め
単身で見知らぬ
この土地にやってきた

離婚した奥さまと
職場が同じだったから
奥さまへの配慮もあり
住み慣れた土地を離れた

そんな彼と出会い、
身の回りの
世話をしてくれた彼女

お互いの淋しさを紛らせる存在

彼女にも辛い過去があった
離婚に至る経緯を聞いて同情し
寄り添っているうちに
気づけば付き合っていたと言う

彼女も私と同じく彼に
恋をし夢中になった1人

けれど
私と違うのは
彼女が精神的にも彼に
依存するようになり
重たい存在になったこと

追われるより追いたい
外では強がっても
優しく包んでもらいたい
甘えたい男性心理
そんな彼の前に
私が現れて魔法をかけて
あっという間に彼の心を奪った

まだうっすら残る彼女の影

元カノ
02 /25 2018
私たちは 付き合うようになり
仕事帰りに待ち合わせして
車の中で話したり
夜 子供たちが
寝てから彼のカフェに行き
限られた時間を
大切に過ごした

抱き合ったり
キスをしたり
手を繋いだり
たまにはサービスして
胸を触らせてあげる
柔らかな胸に顔を埋める彼の頭を撫でる
幸せを肌で感じるスキンシップ
で気持ちを確かめ合った

ただ 身体の関係はまだなかった
許していなかったと
言うべきかな

私は成り行きで
そうなるのは
嫌だったし
いくらお金がない彼でも
初めて抱かれる時くらい
ロマンティックな
シチュエーションを
求める女心もあり
(車の中とか彼の
万年床のせんべい布団
なんて 嫌だもん)

求めてきても
「まだ ダメ〜」となだめた

「蛇の生殺しだな」
「私を抱いたらもーっと
ハマるわよ」
「えー ハマりたい ハマりたい」
「そのうちにね」

すぐに脱ぐような軽い女ではない
と ちょっともったいつけたい
気持ちもあった

彼女との別れ話が
こじれていることも
私は悟っていた
もちろん 気になっていたけど
追求する勇気はなく
知っても私には
どうすることもできないし
嫉妬するだけだと
自分を抑えた

まだこの頃は理性が
保持できて
物分かりの良い女でいられた


彼女からの着信

元カノ
02 /23 2018
彼と2人きりで
話をしているとき
マナーモードにしている
彼の携帯が
何度か光っていた
彼はちらっと見るだけで
顔色も変えない
もしかして・・

「今のは 彼女さん?」
「・・・ みたいだね」

「出ないの?」
「ああ 」

「でも・・さっきから
ずっと光ってるよ
何か大事な用があるんじゃない?」
「 ないよ 、そんなの」

「ほら、また光ってる」
「 また後でかけ直すよ」

「私は平気だよ、
こうやって耳塞いでるから」
「オレが嫌なんだよ
せっかく2人の時間なのに
誰にも邪魔されたくない
それにそんなことして〜
しっかり聞いてるだろ(笑)」
そう言って私の頭を
コツンとたたいた

「バレたか(笑)
それは冗談
ほんとに向こうに行ってるから」

私は彼と彼女のやりとりを
聞いてみたくなった
どんな風に話すんだろう
彼女はどんな声なんだろう
別れたくないと
泣いているのかな
必死で繋ぎ止めようと
してるのかな

結局 彼は無視し続けていた
そのうち
光ることはなくなった





気になってたこと

元カノ
02 /17 2018
彼は職場でも私にも
彼女の存在を
隠してはいないけど
語りたがらない

そりゃそうか

私も夫のことなんて
話したくないもの
だけど彼のことを
好きになるほど
彼の背景に見える彼女の
ことが気になって仕方ない

2人で話し始めて
しばらくして
勇気を出して聞いてみた

彼女のこと

「ねぇ、彼女っていくつ?」
「ん?・・歳上だよ」

「私より?」
「・・かな 」
( 意外、私より年上なの?
私で6歳上だから 40代かな)

なんの根拠もなく
勝手に年下だと思い込んでいた私は
そこでまず軽い衝撃を受けた

「どこで知り合ったの?」
「前のバイト先」

「近くに住んでるの?」
「ま、近いといえば近いかな」

なんだか濁すなぁ
ポツリポツリ
低いトーンで
話したくないオーラ全開
もうこれ以上
聞けないなと思った

「なんか ごめんね
尋問みたいだね(^^;;」

その時

「オレさ ・・彼女には
悪いんだけど
このところずっと
りかちゃんのことばかり
考えてるんだよね」

そう言った

koharu

40代の主婦

婚外恋愛、失恋、
辛い日々を乗り越えることが
できた現在
優しく穏やかな気持ちで
自分の経験を元に書いています
暗くて孤独な迷路に入っても
きっと出口は見つかるから…