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彼が覚悟を決めた日

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「もう一度自分の心と
向き合ってみる」
と言った彼の答えは闇の中で
メールだけは毎日届いていた

たわいもない話でも私は
繋がっているだけで嬉しかった

職場でも変わらず
接していた

こんな日々が続くのかな
そう思っていたある夜
また彼から
「 会いたい 」
の言葉が送られてきた

子供たちが寝たのを
確認して
こっそり彼の元へ向かった

こないだと同じところに
車を停めた
彼は助手席と運転席の
距離が遠いことを理由に
後部座席に誘った

彼の隣に身体をぴったりと
寄せて座ると
彼は私の手を握って
「オレ 覚悟決めたわ 」
と言った

「 心のままに生きる 」
「心のまま?」

「うん、気持ちに正直に」
「 私と付き合う覚悟を
決めたってこと?」

「ま、そうゆうことだね 」笑
「でも 」

「毎日 山に登りながら考えた
愛した人がたまたま結婚してた
それだけだ 」
「でも それが一番許されないことでしょ」

「 シンプルに 好きな人を思う
気持ちを大切にするだけ
人を好きになることは
素晴らしいことだから 」

「でも私と付き合うと
いろいろ苦労するよ」

「わかってるよ、だからいろんな意味で
覚悟を決めたわけ。
どうしようもないほど
好きになった自分の責任だし
喜んで受けて立つ」
「なんだか戦いにでも行くみたい」

「 君と付き合うには強い気持ちと
折れない心がいるからね
でも、りか がいないオレはもう
考えられない」

彼の表情はとても晴れやかだった

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