過去を話す時

koharu

2019-04-10
過去の日記(乗り越えるまで)
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隠れ家的なフレンチレストランで
コース料理を注文したA氏

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私の心臓はバクバクしていた
(どうしよう マナーも知らないし予算も気になるし)

「私、田舎者でこんなお店来たことなくて
マナーも知らなくて焦ってるんですけど…」


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ
僕がいますから… 楽しみましょう」


「ええ Aさんはこんなお店によく来られるんですか?」
「滅多にきませんよ
でも若い頃は接待で時々連れてこられました
これも時代ですかね」

A氏の所作を見よう見まねで
美味しくお料理をいただいた

店員さんも料理長も
気遣いがスマートで
何かあるとすぐに飛んできてくれる
最上級のおもてなし だった

そして 私が感動して
出てくるお料理一つ一つに
舌鼓を打ち
目を白黒させるのを
微笑ましく眺めていた

……失恋して2年近く……
こんな日が来るなんて

「なんだか幸せ過ぎて泣けてきます」
「えええ?それは困ったな」

「だって…なんの関係もない私なのに 
こんなにしてもらって」

「関係ないだなんて悲しい事言わないで」

「でも こんなにしてもらっていいのかって」
「急にどうしたんですか」

「いえ、あの…」

私はすっかり心苦しくなってしまった