彼の部屋

01 /22 2018
埃っぽい殺風景な景色
に小さな窓がひとつ

真ん中に万年床の布団
ダンボールに入ったままの
本や洋服

テーブルがわりの
衣装ケースに
マグカップがひとつ

家電もない
照明はデスク用の
卓上ライトが
枕元に置いてあるだけだ

離婚を経て
貧しく言葉も通じない国に
たった一人で飛び込んだ
不自由な暮らしの中
どれほど自分が豊かな生活を
してきたかを思い知る

彼の中にある
人を惹きつける魅力は
したいことを やってきた
行動力だ
とにかく好奇心旺盛

だから不便な生活を
あまり苦にしていないし
悲壮感はなかった
むしろ今の生活を
楽しんでいるようにも
見えた

いろんなことに
挑戦している彼を
頼もしく思う

「なーんにもないね」

「だから言ったでしょ」笑

(彼女もここに来るのかな)
女性の影を匂わす物はなかった

もしかしたら
こうゆう流れになるかもと
隠してたのかもしれない
それとも私が初めての来客?

私がハシゴから降りたあと
持田さんや
Aちゃんも後に続いた
なんだ、結局みんな
見たいんじゃない

その日
彼にまた近づいた気がした
でも私だけが
特別なんじゃないんだよね
持田さんたちも
いつも一緒だもん
ま、いっか









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koharu

40代の主婦

婚外恋愛、失恋、
辛い日々を乗り越えることが
できた現在
優しく穏やかな気持ちで
自分の経験を元に書いています
暗くて孤独な迷路に入っても
きっと出口は見つかるから…