今なら引き返せる

日記
02 /20 2018
はがゆい気持ちを
ぶつけるかのように
激しいキスをして
抱き合っていた

冷たかった唇が身体が
温かくなっていくのを感じてた

彼は抱きしめた私の頭をなでながら
「 あーもぅ!好きなんだよ」
と私の髪をくしゃくしゃにした

「 ちょっとぉ、髪に当たらないでよ(笑)」

「私も大好き」
「また そうゆうことさらっと言うから
男がどんどん本気になるんだよ」

「あ、雪」
いつのまにか外は雪景色

「私、そろそろ戻らなきゃ」
「明日も仕事だもんな」

「オレ もう少し自分の心と
向き合ってみるよ」
「うん 」

彼がここで
私への思いを
断ち切ったとしても
私はそれでいいと思った
今なら引き返せるもの

私は 彼の出す答えに従うだけ

バス停で彼を降ろして
笑顔で 「じゃあね」
と言って車を出した








いけないと思う気持ちに逆らう心

日記
02 /19 2018
「 じゃあ 私たちは
もう2人きりで会わない方が
いいってこと?」
「 そうじゃないよ」

「理屈ではわかってる
この思いを貫いても
先がないことや
本気になってはいけない人だって」
「うん」

「だけど もう彼女に対して
気持ちが湧かないんだよ
惚れてるのは君だから」
「 うん 」

「 りかちゃんへの思いを
封じることができたとしても
オレは彼女と別れるつもりだよ」
「ええっ」

( まじですか )

私と付き合えば
彼は不倫することになる
かなりのリスクを
背負う上に
我慢させることばかりだ

後ろめたいことを
気にしないで付き合える
彼女と別れてまで
かけるほどの価値のない自分

既婚者である自分に
苛立ちを感じたけれど
それが現実だ

今は再婚なんてこりごりだと
言ってるけど、
もしこのまま付き合って
彼が私との結婚を求めてきても
その気持ちに
応えることはできないし
家族にバレたら
大変なことになりかねない
そんなことを考えたら
少し怖くなった

「 頭を冷やして
彼女のところに戻って
2人同時に付き合えないのなら」

彼は深いため息をついた
「 オレ・・この時間も
すごく幸せに感じるけど
いけないことなのか」

「あなたが私に一途に
なってくれたら嬉しい
でも
私は石田先生に
何もしてあげられないの
悲しいけど・・・
結婚してるんだもん」

彼は突然
私の肩を抱き寄せた
「 何もしてもらってないかは
オレの心が決めるんだよ」

彼はさらにきつく抱き寄せ
キスをした
言葉とは裏腹に2人は
熱く燃え上がった

彼の揺れ動く心

日記
02 /18 2018

「じゃあ、今のままで
いいんじゃないかな」


「 今のまま ?」
「だって私も結婚してるんだし・・
このまま彼女と付き合って
いけばいいと思うんだけど 」

黙っている彼の表情は暗くて
わからないまま
さらに私は続けた

「 彼女はあくまでも本命
私とは軽い気持ちで」

「 もう心が動いてるんだ
それにオレには
そうゆうことはできない」

彼は迷わず強い口調でそう言った

私は急に自分の言ったことが
恥ずかしくなった

でも 彼女から彼を奪っても
私には夫や子供がいる
彼に対して責任を
とれない女が
欲を出しちゃいけない
そう自分に言い聞かせた


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彼に彼女がいても

日記
02 /17 2018

「オレ・・彼女には悪いんだけど
このところずっとりかちゃんのことばかり
考えてるんだよね」

私は彼のいきなりの告白に驚き
胸が高鳴った

「私のこと?」
私は冷静に言ったつもりだった
けれど どうも声が弾んでたみたい

「 嬉しそうですな」笑

「ち、違うよ、・・それは困ったね」
「思ってないだろ」笑

それから 今までなんとなく
避けていた話に
突入していく

「でも彼女のこと好きなんでしょ?」
しばらく沈黙した後
「うん、いい人だとは思う」

「いい人?」
「彼女には世話になってるし
感謝してる
お互い境遇も似てるから
傷も分かち合える
でも りかちゃんのことを
想う気持ちとは
全く違うんだよね」

「彼女もバツイチ?」
「あぁ」

しーんと静まり返った山の麓
2人だけの車内は
すっかり冷え込み
さらに静寂を帯びていた

私はこんなことを言った

「じゃあ 今のままで
いいんじゃないかな」

気になってたこと

元カノ
02 /17 2018
彼は職場でも私にも
彼女の存在を
隠してはいないけど
語りたがらない

そりゃそうか

私も夫のことなんて
話したくないもの
だけど彼のことを
好きになるほど
彼の背景に見える彼女の
ことが気になって仕方ない

2人で話し始めて
しばらくして
勇気を出して聞いてみた

彼女のこと

「ねぇ、彼女っていくつ?」
「ん?・・歳上だよ」

「私より?」
「・・かな 」
( 意外、私より年上なの?
私で6歳上だから 40代かな)

なんの根拠もなく
勝手に年下だと思い込んでいた私は
そこでまず軽い衝撃を受けた

「どこで知り合ったの?」
「前のバイト先」

「近くに住んでるの?」
「ま、近いといえば近いかな」

なんだか濁すなぁ
ポツリポツリ
低いトーンで
話したくないオーラ全開
もうこれ以上
聞けないなと思った

「なんか ごめんね
尋問みたいだね(^^;;」

その時

「オレさ ・・彼女には
悪いんだけど
このところずっと
りかちゃんのことばかり
考えてるんだよね」

そう言った

夜、また彼に会いに行く

日記
02 /16 2018
自然な形で
メールのやりとりを
するようになり
いつものように
メッセージがきた

でも今夜は少し文面が違っていた

「会いたいな、少しでいいから」
「 え?今日はどうしたの?」

「無性にりかちゃんに
会いたくてね」
「子供たち 寝たから
そっちに行こうか?」

「今夜はマスターがまだいるんだ」
「そっか、じゃあ無理だね」

「でも会いたい」
「それなら近くまで行くから
車の中で話す?」
「ありがとう、待ってる」

うきうきしながら
夢中で準備をして
うちを飛び出した

そしてカフェ近くのバス停
で待っている
彼を見つけた

助手席に乗りこむと
「この奥に空き地があるから
そこで話そう」
と言って案内し始めた

人気のない
ひっそりとした
空き地に車を停めた

そこから2人の会話が始まった

お互い惹かれ合う

日記
02 /15 2018

初めてのキス
バレンタインデーから

さらに距離が深まった

彼は毎夜メッセージを
くれるようになっていた
たわいもない会話でも
私は彼のメッセージを
心待ちにする日々


彼は毎朝 早起きして
カフェの裏にある
小さな山に登るのが日課

往復約2時間
身体を鍛えるため
精神を鍛えるため
いろいろなことを
そこで考えたり
洗い流したりする
大切な時間だと教えてくれた

時々 「山でこんな物を見つけたよ」
と山野草や木の実、生き物
山の風景
彼が作った雪だるまなど
写メのおまけ付き
思わずほっこり笑顔になる
自然を愛する彼
自分の知らない知識を
たくさん身につけている彼に
どんどん惹かれていった

「わぁ、きれいに撮れてる」
「この鳥なんて言うの?」
「とってもいい写真だから
待ち受けにしちゃった」
なんて子供のように
はしゃぐ私に
彼もまた惹かれていった


はじめてのバレンタインデー当日

日記
02 /14 2018
勢いで買ってしまったチョコ

(それにしても
彼女がいるのを知ってて
渡すって どうなの?
図々しいかな)

(まっ、お祭りだもん、いっか)
なんて都合のいい解釈をして
結局 当日はその小さな箱を
忘れずにバッグに入れて出勤した

チョコを買ってから
どうやって渡そうかと
考えていたけど
これといっていい案は
浮かばなかった

昼休憩の時
彼は脱いだ白衣を
ポイっと自分のデスクに
放り投げて
行ってしまった

周りには誰もいない

(今だ )

私は急いで更衣室に
チョコを取りに行った

そして その箱をこっそり
白衣のポケットに入れた

( よし )

スリル満点

彼は休憩が終わって
詰所に戻ってきた

白衣を着て
ポケットの中の箱に
気がついた

記録をしながら
こっそり見守る私

「ん?あれ?」
その瞬間
「誰か〜間違って何か入れて」
と言いかけたところで
「しーっ」と飛び出した私

しかもポケットから
箱を出そうとしてる
「ちょっ ちょっと
これは違うの」
私はさらに慌てて
彼の手を押さえ込んだ

きょとんとした後
内容を理解した彼は
笑いが止まらなくなってる

幸い周りに気付かれず
事無きを得たけれど
私の心臓はしばらくの間
バクバクしてた

初バレンタインデーは
私たちの笑える
エピソードとなった

帰宅後
「りかちゃんの慌てた顔
最高だったな(笑)
ありがとう」

「おいしいよ、
ひとつひとつ大切に食べます」

と いつもよりたくさんの
メールが届いた






はじめて迎えるバレンタインデー

日記
02 /13 2018
今年のバレンタインは違う
彼に出会って翌年の2/14

はじめて迎える
バレンタインデー

想いを伝えたい人がいる
いそいそとデパートの
バレンタインコーナーへ

いつもはスーパーの
特設コーナーでパパッと
息子や友達の息子、
職場仲間に買う程度
単身赴任の夫には
あげたりあげなかったり

彼にあげたい
どんな方法で渡そうか
当日はお互い仕事

渡せる機会があればいいな

プレッシャーに
ならない程度に

かわいいトリュフチョコ
をショーケースから
4つ選んだ

喜んでくれるかな

当日への
想いを巡らせて・・・
小さな箱は
自分だけの
鍵付きの引き出しに
しまっておいた






2人の気持ちは一気に深まり

日記
02 /13 2018
「そんなかわいいことされたら
オレ・・・」
「図書館でしっかりお勉強してきてね」
「ありがとう、悶々として
勉強どころじゃなくなったけどね」

笑いながら車を降りて
図書館に入っていく彼を
見送った
途中何度も振り返って
手を振ってくれた
私は彼が見えなくなるまで
手を振り返した
なんて幸せな光景だろうと
思った

キスを交わした日
彼は完全に私におちた

ただ彼の中には
いろいろな問題や
葛藤があり悩んでいた

そりゃそうだ
私は結婚してるし
彼はバツイチと言えども
独身だ
おまけに
独身の彼女もいる

これ以上 深みに
ハマるわけにはいかない
断ち切ろうと思えば
思うほど
私への思いは
募るばかりだったと
後に聞いた

でも 確実に
私たちはお互いを
意識し始め
止められなく
なっていく

私はそこまで深く考えて
なかった
久しぶりの恋に目覚めて
浮かれていた
後から大変な困難が
待ち受けていることも
覚悟もできていなかった


koharu

40代の主婦

婚外恋愛、失恋、
辛い日々を乗り越えることが
できた現在
優しく穏やかな気持ちで
自分の経験を元に書いています
暗くて孤独な迷路に入っても
きっと出口は見つかるから…