なんでも話せる女子友

女友達
01 /23 2018
最近 看護師として
うちの病院にきた
吉田まゆみさんは
私よりも5歳上の43歳
気さくでおしゃれで
バイタリティがあって
ちょっと派手めな
二児のママ

あっという間に仲良くなって
プライベートでも飲み会や
ランチに行くことが
多くなった

今までは
ほとんどが仕事の話だったけど
ある日を境にちょっと変わった
その夜は2人とも飲んでいた

「ねえねえ ここだけの話だけど
りかちゃんって彼氏いないの?」

「えええーっ、彼氏?」

「ちょっとやだ、声が大きい」

「あ、ごめんごめん つい興奮しちゃった
まゆみちゃん いるの?」

「うん、まぁね
といっても元彼なんだけどね
お互い結婚して連絡先も
知らなかったけど
偶然にも
この近くに住んでたのよ」

月に2 .3度 逢瀬を楽しんでいるらしい

私の周りに こんな話をぶっこんで
くる主婦はいなかったなぁ
さすが元ヤン(笑)

でも実は私も 元彼と
密かにつながっていた
年に一、二度出張のついでに
連絡がある程度
それも
ご飯だけの清い関係

「何よ、それ(笑)大人の男女が
ご飯だけって」
笑われた

だってほんとなんだもん

それからお互いぶっちゃけ
女子トークに
花が咲いた



彼の部屋

01 /22 2018
埃っぽい殺風景な景色
に小さな窓がひとつ

真ん中に万年床の布団
ダンボールに入ったままの
本や洋服

テーブルがわりの
衣装ケースに
マグカップがひとつ

家電もない
照明はデスク用の
卓上ライトが
枕元に置いてあるだけだ

離婚を経て
貧しく言葉も通じない国に
たった一人で飛び込んだ
不自由な暮らしの中
どれほど自分が豊かな生活を
してきたかを思い知る

彼の中にある
人を惹きつける魅力は
したいことを やってきた
行動力だ
とにかく好奇心旺盛

だから不便な生活を
あまり苦にしていないし
悲壮感はなかった
むしろ今の生活を
楽しんでいるようにも
見えた

いろんなことに
挑戦している彼を
頼もしく思う

「なーんにもないね」

「だから言ったでしょ」笑

(彼女もここに来るのかな)
女性の影を匂わす物はなかった

もしかしたら
こうゆう流れになるかもと
隠してたのかもしれない
それとも私が初めての来客?

私がハシゴから降りたあと
持田さんや
Aちゃんも後に続いた
なんだ、結局みんな
見たいんじゃない

その日
彼にまた近づいた気がした
でも私だけが
特別なんじゃないんだよね
持田さんたちも
いつも一緒だもん
ま、いっか









彼の住まい

日記
01 /21 2018
山小屋カフェ ヒロ

うちから車で30分ほどで
到着すると
まずは石田先生が
扉を開けてくれた
明るい色のニットが
かわいい

入ると
気難しいと思っていた
マスターが笑顔で
いらっしゃいと
出迎えてくれた

バイトしていた Aちゃんは
「マスター久しぶり〜」と
ハグしてる
(怖いおじさんじゃないのね)

私たちは中央の大きな
木のテーブルに案内された

ピアノや暖炉があり
暖かな木のぬくもりを
感じる空間

(あ、あんなところ
ハシゴがある
その上が彼の部屋?)
吹き抜けだけど
見えそうで見えない

おばたん女子4人は
石田先生いちおしの
カレーをいただいた

時々マスターも加わって
楽しいおしゃべり
珈琲も本格的で美味しい

石田先生は珈琲の
入れ方を修業中だとか
「次は僕が入れた珈琲を
出せるように頑張ります」

その時、Aちゃんが
「石田先生って、この上に
住んでるんだよね」

「ええ、そうですよ」
「へぇ〜」

(あれ?それだけ?
誰も見たいと言わないの?)

とっさに
「見たい!」と口走ってた私

「え?」みんながフリーズ

「だって見たいんだもん、男子の
一人暮らし」

「狭くて汚い屋根裏ですよ(笑)」

マスターも 「きれいな
お洋服が汚れてしまう」と苦笑い

ますます興味が湧く

「あのハシゴでしょ、登りたいー」

「もぉ!しょうがないなぁ
山口さんって
子供みたいなんだから」

その言葉と同時に私は
ハシゴを登り始めてた

後ろから
「気をつけて」と石田先生の声

「だいじょぶ だいじょぶ」
「おてんばだな〜」

「やだ、石田先生 見上げちゃダメ
パンツ見えちゃう」

少しづつ目の前に
部屋の景色が
広がる

「わぁ〜
秘密基地だ
ハイジの部屋みたい」

天井は引くて背の低い私でも
ギリギリ
「ほらほら
危ないなぁ、あんまりはしゃぐど
頭打ちますよ」
「平気だよ」

彼はこの時の
私の意外な一面に驚き
あまりの職場との
ギャップに かなり
萌えー だった
と後から聞いた










山小屋カフェへ

日記
01 /20 2018
前に書いたけど
彼の住まいは 山の中にある
小さなログハウスのカフェ
の二階

彼は休みの日には
下のお店に出てお手伝いを
しているらしい
居候だもんね

仕事仲間の1人が昔
そこでバイトしていたことが
あるらしく
石田先生の休みの日に合わせて
ランチに行こうという話になった

「どうぞ いつでも大歓迎ですよ」

彼が今 生活をしている場所

そしてまた彼の素顔が
見られる

私はその日から
ランチの日を励みに過ごした

その間、セールで
ワンピースを購入
もちろんこの日を意識して

自分の洋服買うなんて
久しぶりだな

前日、子供たちが学校から
帰る前に
こっそり試着
ブーツまで履いてみた

「よし、明日はこれで行こう」

またしても
デートのように
盛り上がる私だった


寂しくなる瞬間(2)

日記
01 /19 2018
その2

「今度の休みに
出かけてみようかと
思ってるんですけど
この辺で一番近い
ショッピングモール
って どこにあります?」

「うーん、〇〇かな
近いといっても電車とバスで
1時間以上だけど
ここなら何でも揃ってるよ」

「へぇ〜 楽しそうですね
行ってみます」

(一緒に行きませんか?
とはならない現実 泣)

彼女にせがまれて
お買い物デートかな

男1人で行くような
ところじゃないもの

ふーーーーん

(いいなぁ)

寂しくなる瞬間(1)

日記
01 /18 2018
その1


「どうして正社員に
ならないの?」
と聞いたことがある

「仕事人間になりたくない
他にもやりたいこともあるし
やりたいことが見つかったら
また引っ越すかもしれないし」

屈託の無い笑顔でそう言い放った

手に職があり
今は独り身だけど
30過ぎた男がフリーターとは
将来を案ずることは
ないのだろうか

それよりも今 思いのままに
生きることが優先なのか
私にはない価値観や
世界観を持つ彼は
ある意味で新鮮だった
当然、結婚相手なら
初めから除外だけど(笑)

うーん、それより
ここにも
長居するつもりないのね

あんたはフーテンの寅さんか!笑

ここには少しでも長く
いてほしいな


彼の生活

01 /17 2018
「石田先生ってどこから来てるの?」

「山奥のログハウスです」

「え?うそ、おしゃれ〜」笑

「いやいや、知り合いのカフェの
二階に住まわせてもらってるんです」

「木のぬくもりカフェ 山小屋ヒロ
って知ってます?」

「そこ、行ったことある」

以前 一度だけ子供を連れて
訪れたことがある
山道の途中にある
山小屋風のカフェだ

手作り風のほっこりした
かわいいカフェなのに
マスターは無口で
気難しそうだったのが残念
それ以来 前は何度も通ったけど
入ることはなかった
まさかそのマスターと
知り合いだったとは

彼が離婚して 自分を
見つめ直す ひとり旅に出た時に
海外でボランティア活動を
しているマスターに出会い
お世話になったとか

そのご縁で今、居候させて
もらっているらしい

マスターは閉店後
自宅に帰るので
夜は1人なんだって

あんな山奥に・・
なんだか怖いなぁ

彼の生活が少しずつ見えてくる
お金はないけど
自然の中でたくましく
暮らしている


密かな楽しみ

日記
01 /16 2018
田舎の病院だから
通勤は車が定番だけど
私は近所なのでバイク
(原チャリ)通勤

彼は離婚して経済的な
余裕がないらしく
おんぼろバイクで
毎朝30分以上
ひと山越えてやってくる

「あれ?山口さん?」

「あら、先生もバイクなんだ」

「はい、知り合いから
安く譲り受けて
数日前からバイク通勤してます」

(やだなぁ、私ヘルメットの汚い
ジャージ姿
最近寒いから防寒対策で、
おしゃれなんか構ってられない
でもこれからはもう少しましな格好
してこなきゃ)
なんて思うおばたん女子

それから時々バイク置き場で
顔を合わすこともあり
いつしか毎朝
期待するようになっていた

まるで2人だけの
秘密基地のような
薄暗い倉庫の様な駐輪場

私は彼のバイクを
見つけると
ときめく気持ちを
感じ
よし、今日も仕事頑張るぞ
という気持ちになった

そして寄り添うように
そっと隣に停めていた





お料理教室(2)

日記
01 /15 2018
お料理教室2

当日私は車で彼を拾って
看護師仲間の御自宅へ

「あそこの郵便局の前でね」

曲がり角を曲がると郵便局だ
はやる気持ちを落ち着けてと

彼を発見
黒のTシャツに濃いベージュのジャケット
そしてジーンズ
背が高く がっしりとした彼は
いつもと雰囲気が違って
かっこよくて眩しかった

私は当然ごとく助手席のドアを開けた

「おはようございます
今日は乗せてもらってすいません」

「どうぞー^ ^」

「いやぁー美人看護師の助手席
は緊張するなぁ」

「またぁ、そうやってすーぐ
からかうんだから」

(このままドライブにでも
行きたい気分だよ)
なんて思ってたら
もう着いた
ほんと秒だな

着いたらそこには

「女子だけで良かったのに〜」

なんて言ってた持田さんも
ちゃっかり来ていた

狭いキッチンに5人
窮屈だけど
彼が時々私の隣に立って
お手伝い

「このお皿拭いてくれる?」

「危なっかしいな、指切るなよ」

(この時は隠していたようだが
彼の料理の腕前はかなりハイレベル
だということを 後に知る)

クスッ まるで新婚さんみたい
心が躍った

時々、ふと彼が
敬語を忘れて話しかけるのが
たまらなくキュンとする

持田さんとも今日は
揉めずに仲良くやってたな

そしてみんなで試食して
楽しい時間をすごした

帰りは
「この後、用事があるので
バスで帰ります」
と言われた

(もしかして彼女とデートかな)
頭をよぎった

お料理教室(1)

日記
01 /14 2018
お料理教室1
趣味で自宅でお料理教室を
開いている看護師の仲間
みんなから お母さんと
慕われている

他のスタッフと一緒に
体験させてもらうことになった

お母さん「石田先生も休みなら
いらっしゃいよ
美味しいご飯食べさせて
あげるから」

「え、僕もいいんですか?
最近ろくなもの食べてないから
行きます行きます」

大はしゃぎする彼
きっと
こうゆうところが
母性本能をくすぐるんだな

てことは 当日私服を
見られるのだな
やだ、何着て行こう

急に緊張してきた
おいおい
まるでデートの前じゃないか
(笑)


koharu

40代の主婦

婚外恋愛、失恋、
辛い日々を乗り越えることが
できた現在
優しく穏やかな気持ちで
自分の経験を元に書いています
暗くて孤独な迷路に入っても
きっと出口は見つかるから…